恐怖の熱性けいれん!【実録】ムスメとダンナはどうなったか。
母が恐れる、『赤ちゃん恐怖の三大病気&ケガ』は、
- ノロウイルス
- 血が大量に出るケガ
- 熱性けいれん
と勝手に認定してるんですが、熱性けいれん体験したので報告します。
心構えにどうぞ。
それは、突然やってくる。
娘、1歳半。
時は年末の忘年会シーズン。
1年半、マジメに(?)母業やってた私は、「あたしも飲み会行きたーい!」と、友達との忘年会に出掛けることにしました。
卒乳もしたし!ダンナは子どもに食事を食べさせられるようになったし!お風呂も寝かしつけも出来るようになったし!
子どもの食事を用意して、「あとはヨロシク!」と、ダンナと娘を残し、自宅を出発。
久しぶりに街を1人で歩いてショッピングして、独身時代からの仲間と飲み会。
帰宅した時は、既に娘はダンナと眠りについてました。
夜中にやってくる。
これまた久しぶりに1人でお風呂に入ってた夜11時、ダンナがお風呂場にやってきた。
「まるちゃん(娘)、熱があるみたいだけど。」
どうやら娘が泣いて起きて、おでこ触ったら熱いと言う。
「熱測って」と言うと、測りに戻り、今度は慌てたかんじで「39度もあるんだけど!」と駆けてきて言うので、「冷やしてあげて」と指示してダンナを帰した。
この時点では、あまり深く考えてなくて、冬だし寒くなってきたから風邪引いたかな?ぐらいの認識で普通にお風呂入り続けてたら、バタバタバタ!とダンナが来て、
「まるちゃんが!まるちゃんが!!死んじゃう〜!!!」
見ると、ダンナに抱っこされた娘は、仰向けで白目剥いて、両手を上げてピクピク震えてた。
これは大変。
急いで体を流して、髪も拭かずに風呂場から出た。
ダンナは娘を抱っこしたまま、「まるちゃん〜っまるちゃん〜っ!どうしよう〜っっ」と明らか狼狽している。
家には、大人はダンナと私の2人だけ。
ダンナは、オロオロと涙目。
1人が明らかに正気を失っていると、もう1人は本能的に冷静になれるらしい。
医者に電話
私はケータイで小児救急電話相談に電話。
しかし、時は土曜日の深夜。
子どもというのは、よりによって休日の深夜という最も医療の手薄な時間帯に、厄介な病気に罹る。
『只今、電話が混み合っております。後ほどお掛け直しください。』
チャラララ〜ン♪
の音声案内にブチっと切り、今度はかかりつけの医院に電話。
※うちのかかりつけの医院は、時間外に電話を掛けると、医師の自宅に転送されるようになってる。
いつもの医者が出てくれて、「娘がけいれんしてるんですけど」と言うと、
「何歳?」
「けいれんは初めて?」
「けいれんした時間は何分ぐらい?」
「熱は何度?」
を訊かれ、
「1歳半です」
「初めてです」
「多分、1、2分ぐらい」
「39度です」
と答えると、
「夜間救急に行って、けいれん止めの坐薬入れてもらって。月曜に診るから連れて来て。」
と言われた。
この時点で、娘のけいれんは収まり、何事もなかったかのように菩薩の表情でスヤスヤお眠りであった。でも時々うぇ、うぇえ、と苦しそうにぐずる。
夜間救急に急行
ダンナに車を出してもらい、夜間救急のある病院に急行。
ダンナは、「まるちゃんの靴は?!」と、グッタリして歩けるわけがない娘の靴を探すという錯乱ぶりを見せたが、落ち着いて運転して頂くため(私はペーパードライバー)、歩けるわけないじゃーんっと、努めて明るく慌てず騒がずを心掛け、無事病院に到着。
「熱性けいれんでしょう」
と診断され、けいれん止めの坐薬と解熱の坐薬をブスッと注入され、帰宅。
翌日、娘は一日中39〜41度を行ったり来たり。普段は昼寝をほとんどしない子が、よほどしんどいらしくずっと寝ていた。
高熱時のお世話
- 坐薬を注入
- 脇の下や膝の裏に保冷剤を巻く
- 薄着にする
- 服や布団を調整
- とにかく何か食べさせる
- とにかく水を飲ませる
坐薬を注入
病院で指示された間隔で、けいれん止めと解熱の坐薬を入れます。
坐薬は、案外簡単に入れられました。
オムツ替えの要領で両足首を持って上げ、おしりの穴に坐薬をギュッと入れたら、坐薬が戻らないように素早く足を下げて伸ばし、おしりの穴を閉めます。
脇の下や膝の裏に保冷剤を巻く
があると便利。
この時は、手拭いでケーキの保冷剤を巻いてました。
薄着にする
冬でも下着姿にします。
肩が出ると寝心地が悪そうなので、ユニクロの半袖メッシュ下着を着せてました。
綿素材なら、何でもよいかと。
これまたユニクロのパンツをオムツの上から履かせ、腹巻をオン。
ザ・裸の大将。
服や布団の調整
基本は薄着だけど、手足が冷たかったら熱の上がり時。寒気を感じてると予測されます。
逆に、手足が熱かったら、熱が上がり切った証拠。
なので、子どもの手足を触り、
冷たかったら、服を着せたり、布団を増やす
熱かったら、服を脱がせたり、布団を減らす
を繰り返し。
とにかく何か食べさせる
娘はずっと寝てたけど、目が覚めたタイミングで「ごはん食べる?」と訊くと、「食べる!」と起き出して来ました。内容はいつもと同じものを、いつもと同じ量食べてた。
食欲なかったら、無理に食べさせる必要はないけど、口当たりの良さそうなものや、好物を出したら、食べてくれるかも。
とにかく水を飲ませる
これが一番重要。
高熱時はとにかく体の水分が失われるので、マグや水筒を常備して、起きたタイミングで飲ませましょう。
娘は、すんごく喉渇いてたー!って感じでゴックゴク飲んでました。
熱性けいれんの前兆は?
強いて言えば、「ちょっと熱っぽいかなあ?」ぐらいで、前兆はないです。
熱性けいれんは、急激に体温が上昇した時になりやすいそうなので、いきなり夜中にカーン!と熱が上がって発症したのだろうと思います。
高熱の原因
けいれんの翌々日には、熱は38度台まで下がって一安心。
かかりつけ医には、「突発性発疹じゃないの?」と言われたけど、その後も発疹は見当たらなかったから、結局何の高熱か分かりませんでした。
けいれん止めの坐薬は使う?
けいれん止めの坐薬(ダイアップ)は、熱が上がる時に注入すると、けいれんが予防できるそうです。
でも、子どもは38度ぐらいの熱はちょくちょく出すし、「急激に体温が上昇」なんてモニターで波形取ってる訳でもないし、いつ坐薬入れたらいいかなんて分かんなくない?
と思ってたら、かかりつけ医は、「けいれんが起こっても後遺症はないし、近年は、わざわざ坐薬で予防する必要はないという意見もある。」と、ダイアップ処方しておきながら、要は使うか否かはお母さんの判断ですよ。と言ってるのです。
後遺症はない
確かに、けいれん後も娘はアタマがおかしくなった様子はないし、熱が下がればケロっとしたもん。ダイアップは御守り的に持ってるだけで、その後39度ぐらい出た時も、解熱の坐薬は入れたけど、ダイアップは使ってないです。
熱性けいれんは、今のところその一度きり。
なった時はびっくりするけど、すぐ収まるし、後遺症はないので、慌てることはない病気です。
ただ、けいれんが起こった時、
- 熱が低い(37度)
- けいれんが長い(5分以上)
時は、熱性ではない他の要因があるかもしれないので、注意が必要。
熱性けいれんが起こったら
- 平らなところに寝かせる
- 吐き戻しで喉が詰まらないように注意する
- 揺さぶったり、大声で呼び掛けたりしない
- けいれんの時間を確認する(後で医師に訊かれる)
子どもがピクピクしてても、まったりと放置しましょう。大概はすぐ収まって、スヤスヤ寝始めます。
ダンナは、スヤスヤ寝たところで、「死んだー!」と思ったらしいですが。
もしもの時に備えて
- 小児救急電話相談の番号をケータイに登録しておく
- 夜間救急外来の場所を把握しておく
- タクシー会社の番号をケータイに登録しておく
小児救急電話相談の番号をケータイに登録しておく
自治体によって番号やサービス時間が異なるので要確認。
夜間救急外来の場所を把握しておく
近年は、小児救急を扱ってる病院が少ないです。
病院までのルートも確認しておきましょう。実際の緊急時は動揺して混乱しがちなので。
タクシー会社の番号をケータイに登録しておく
車がない人、運転できない人は必須。
夜間は酔っ払いなどで出払ってたりするので、複数社登録しておきましょう。
その後、私は夜間の外出はやめました。
けいれん自体は自分の帰宅後に発症したけど、もっと前に帰宅していれば熱に気付けたかなあとか思うし、自分がいない時間にまた何かあったら心配なので、せめて娘が寝る時間には家にいるようにしようと思いました。
ていうか、娘が再びダンナの寝かしつけを拒否(号泣する)するようになったし。
さて、もうすぐ忘年会シーズン。
どうするかな。。