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【保活】保育園を探そう! -その6- 保活にまつわる都市伝説

保活に関して調べると、いろんな噂が飛び交ってます。中には真意不明の情報も。

実際に保活してみて感じた噂の真相(?)を書きたいと思います。

 

1歳児クラスは激戦だから、0歳児から預ける方が入りやすい

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育休1年取得後に入園させたい母親が多く、1歳児クラスが定員オーバーになりやすい。このため「育休を早めに切り上げて子どもが0歳のうちに復帰しました。」という人の話を報道やネットでよく見かけます。中には生後4ヶ月で入園とか。

この件が気になって、保育園の見学時に1歳児クラスの定員を聞いてまわりましたが、どこも一様に「定員はありません。その年の状況によって受け入れ数を決めます。」との答えでした。

4月入園の場合、その時点の保育士の人数と、申し込んできた児童数と年齢を鑑みて、各クラスの受け入れ数を決めるらしいです。実際、うちの娘のひとつ上の学年は地域限定ベビーラッシュで人数が多く、娘の通う園の昨年の1歳児クラスは2組ありました。

だから、1歳だから不利、ということはなかったです。自治体によると思うので、早合点せず問い合わせてみることをおすすめします。

 

役所の担当者に泣きつくと有利

⇒✖️

 もう働かないと困窮してムリ!この月に復帰できないと会社クビになる!とか、書類提出時や面接時に役人に泣きつくと温情判決をくださる。

てのはないかなーと思います。そもそも保育園の数が少ないのが定常化していて、「保育園落ちた」人がたくさんいても役人にマイナス査定が下ることはないので、1人2人ねじ込んだところで役人にメリットはないでしょう。そもそも入園「査定」は完全なるポイント制で、ポイントを意図的に上げるような不正はしてない。とおもう。

ただ、全く同じポイントの人が2人いたとして、どちらを選ぶか、となると、「もう本当にお願いします!」と訴えてきた人の方に「入園許可」の札を渡すのかも。

 

 

園長先生と仲良くなると有利

⇒✖️

これも、ないかなーと思います。実際に審査して許可するも却下するも園長先生ではなく役所の人のはずなので。

ただこれも、全く同じポイントの人が2人いたとして、「あ、この子は知ってるわー」と園長先生が選んでくれる。ことがあるかどうかは園の関係者にオフレコで訊かないと分からない。

 

 公立がいい

⇒?

うちの娘の通う園は公立です。

公立を選んだというより、一番入れたいと思った園がたまたま公立だったので。

ママ友と話してると、「公立でいいな。うちも保育園は公立に入れたい。」と言う人、結構います。

「公立も私立も認可なら保育料一緒やし、何が違うん?」と思ってましたが、何となく理由が分かってきました。

 

公立保育園の職員は、

  • 公務員のため収入が安定している
  • 福利厚生(産休、育休制度)がある
  • 収入が年功序列で上がる

  ので、

  結婚や出産を機に辞めない

  つまり、

  ベテランさんが多い

  だから、

  親としては安心

という正のスパイラルが確立されている。

 

さらに、勤務体制はいわゆる「ブラック」感がない。私が土曜に会社の研修があり、子どもの土曜保育をお願いした時のこと。うちの会社の研修は自己研鑽なので代休がなく、次の週もふつうに月から金まで勤務してたら、保育士さんに「お母さん代休ないんですか?大変ですね。」と言われ、おお、この保育園は代休があるんや。と安心したのでした。

保育園て早朝から夜まで開いていて、定員めいっぱい子どもたちを詰め込んでいる中で保育士の数もギリギリだろうし、保育以外にも子どもたちの工作やイベントの準備、掃除やおたより作りの事務作業もあって、時間外労働も多そうに見えたので、前述の「お母さん代休ないんですか?」にちょっとホッとしました。

 

  適正な収入

  かつ

  適正な勤務体制

  なので、

  保育士さんが楽しく働ける

  だから、

  親としては安心

これも正のスパイラル。

 

では、私立保育園はブラックで薄給なのか。

 

nyaaat.hatenablog.com

 

保育士(公務員以外)の所定内給与は、約21万3,000円である。ちなみに年収は、単純計算で323万3,400円となる。

 

(中略)

 

(公務員である練馬区の保育士の)年収平均は、646万3,026円。公務員以外の保育士の、約2倍の年収だ。

公務員と公務員以外の保育士との給与格差は歴然である。

 

同じ仕事なのに2倍はひどい。

「公務員以外」とは、「公立保育園の非正規職員、私立保育園などの正規・非正規職員」を指すので、

 

  • 非正規雇用の場合、勤務時間が短い場合があり、年収が低い
  • 私立保育園の場合、若い職員が多いので相対的に年収が低い

 

のだと推測されます。

 

私立保育園の保育士さんに若い人が多いのは、

 

  • 給料が低い&上がらない
  • 福利厚生(産休、育休制度)がない。または使いづらい雰囲気

 

のため、結婚や出産を機に辞める人が多いと予測。

実際に、近所の私立保育園は20代の若い保育士さんが多いです。

 

ただ、記事にもある通り、近年は保育士も非正規雇用、有期雇用が多く、その割合は私立園より公立園の方が高い。

 

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うちの娘の園も、パート保育士さんが朝夕の忙しい時間帯の保育を担当されてます。

正規雇用非正規雇用の職員間のあつれきも、あるんだろうな。。

 

 非正規雇用が多い 

 つまり、

 給料が低い&上がらない

 そりゃあ

 モチベーション上がらない

 だから

 辞める 

 さらに、 

 有期雇用も多い 

 つまり、

 スキルが身につかない

 だから、

 プロ不在 

 つまり、

 子どもの育ちに悪影響&事故の危険性が高い
 =親としてはとっても不安

という負のスパイラルまっしぐら。

 

暗くなってきた。。

つまり、以前はあった公立園=公務員=安定=正のスパイラルが、徐々にブラック化しつつある今、公立も私立も状況は変わらなくなると予測されます。

 

保育士だって人間です。彼らのやる気と使命感にだけ任せて労働の対価をないがしろにして働かせるのは、子どもの育ちと安全をないがしろにすることにつながり、長期的には国の人的リソースの損害です。

親としてできることは、保育対策に真剣に取り組んでくれる政治家を選挙で選び続けることと、公立私立問わず子どもにとって安心な園を見極めることだと思ってます。